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特集 骨粗鬆症—指導に役立つエビデンス
骨粗鬆症治療薬の選択
How to choose anti-osteoporosis drugs
萩野 浩
1,2
Hiroshi Hagino
1,2
1鳥取大学医学部保健学科
2鳥取大学医学部附属病院リハビリテーション部
1School of Health Science, Faculty of Medicine, Tottori University
2Rehabilitation Division, Tottori University Hospital
キーワード:
逐次投与
,
骨リモデリング
,
治療目標
,
ドラッグホリデー
,
二次骨折予防
Keyword:
逐次投与
,
骨リモデリング
,
治療目標
,
ドラッグホリデー
,
二次骨折予防
pp.339-344
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202194
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はじめに
骨粗鬆症は骨脆弱化の進行により骨折のリスクが高くなった状態と定義される1).すなわち,骨折や腰背部痛などの臨床症状がなくても,「骨折しやすい」状態にあれば,骨粗鬆症と診断される.これは骨折を発生する以前に骨粗鬆症と診断され,治療されるべきであるという考えに基づく.
近年の骨粗鬆症治療薬の進歩は著しく,以前とは異なる作用機序の新規薬剤が使用可能となっている.また,治療薬の選択や逐次投与に関する新しい知見が報告されている.本稿では骨粗鬆症治療薬の作用機序,薬剤選択,逐次投与に関する最近の知見を概説する.
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