第 III 部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
骨粗鬆症治療薬
遠藤直人
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科機能再建医学講座整形外科学分野(医学部整形外科学教室)・教授
pp.461-464
発行日 2015年1月31日
Published Date 2015/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201513461
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骨粗鬆症の治療目的は,骨折を予防して骨格の健康を維持することである。骨粗鬆症の薬剤治療開始にあたり,その選択と使い方,いつまで継続するか,併用等についてはいまだ議論のあるところである。薬剤選択においては 〈1〉患者の病態に基づいて選択する,〈2〉骨折の部位別,すなわち脊椎椎体骨折者への対応,あるいは大腿骨近位部骨折者への対応が,それぞれに必要である。 薬剤使用後は,その治療を継続することが重要である。薬剤は必要な患者に使われてこそ初めてその効果が発現するもので,いかに優れた薬剤があってもその薬剤は必要な方に届いていなければ効果は発揮できない。