第Ⅲ部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
ワクチン
柴原理志
1
,
石井健
2
1国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 ワクチン・アジュバント研究センターアジュバント開発プロジェクト
2国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 ワクチン・アジュバント研究センターアジュバント開発プロジェクトセンター長
pp.304-310
発行日 2019年1月31日
Published Date 2019/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201913304
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2018年にわが国における新規ワクチンとして,乾燥組換え帯状疱疹ワクチンが承認された。帯状疱疹の予防として承認されていた既製剤は弱毒生ワクチンであるのに対し,本剤はサブユニットワクチンであり,免疫抑制状態でも使用することができる。また,過去に水痘ワクチン接種歴がある場合や,帯状疱疹を発症した既往のある場合の安全性と免疫原性についても臨床試験が行われており,将来性のあるワクチンである。 2018年時点で第・相臨床試験を行っている新規ワクチンの例として,エボラウイルスワクチン,クロストリジウム・ディフィシルワクチン,デングウイルスワクチンをあげ,紹介する。