特別記事
保健指導サービスの質の管理に向けて―「システムガイドライン」と「マニュアルテンプレート」自治体版の作成
鳩野 洋子
1
,
山下 清香
2
,
原 善子
3
,
尾形 由紀子
2
,
前野 有佳里
1
,
永田 昌子
3
,
梶木 繋之
3
,
森 晃爾
3
1九州大学大学院
2福岡県立大学
3産業医科大学
pp.824-831
発行日 2010年9月10日
Published Date 2010/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101451
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保健指導の質の管理の必要性
質の高い保健指導を実施するためには,どのようなことが必要でしょうか。一番重要な事項は保健師をはじめとする保健指導実施者の技術が高いことだと思います。それ以外には,質の高い保健指導プログラムがあることや,安心して指導が実施できる場所が確保されていること,また組織としての視点で考えると,個人によって大きなばらつきがないことなどの,さまざまな要素が関係します。これらの要素が整えられてゆくことで,組織的に質の高い保健指導が提供されることになります。
しかし,保健指導従事者の技術の向上ひとつとっても,簡単なことではありません。質の高い保健指導をめざすには,地域保健事業の改善と同様に,保健指導の質の向上を目的とした継続的な改善のため,PDCAサイクルをまわすことが必要になります。
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