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連載 続・英語のツボ
(5)英語によるcase presentation―テンプレート:まずは型紙を作ってみよう
Case presentation in English:Using template for systematic and accurate presentation
大坪 宏
1
Hiroshi Otsubo
1
1Department of Neurophysiology, Division of Neurology, The Hospital for Sick Children
1Department of Neurophysiology,Division of Neurology,The Hospital for Sick Children
pp.1143-1149
発行日 2009年11月10日
Published Date 2009/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436101060
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はじめに
私は1983年に信州大学医学部を卒業し,当初は小児科と神経内科のどちらかに進もうと迷っていたのですが,結果的には信州大学脳神経外科に籍を置くことになりました.学生時代,本郷一博先生(現信州大学脳神経外科教授)と彼の同級生たちの住んでいた浅間温泉周辺に下宿が近かったことから,本郷先生には「脳神経外科にこないか」と声をかけてもらっていました.それに加えて,学生最後の2週間のポリクリは脳神経外科でしたが,そうしたことよりも進路を決めるのに決定的となった出来事がありました.当時,San Diegoから帰国したばかりの竹前紀樹先生(現長野市民病院院長)が,臨床へ復帰のためのリハビリテーションのため,まだどっぷりとは臨床に漬かっていなかったこともあり,昼夜を問わず学生達の面倒をみてくれていました.そんな竹前先生から「大坪はあまり勉強していないようだから,勉強している同級生と比べると内科系では最初から知識に差がついてしまっている.だから,みんなが同じスタートを切れる外科系へ進むほうがよい」と言われ,急遽脳神経外科に籍を置くことになったのです.当時の脳神経外科の小林茂昭助教授(現相澤病院脳卒中・脳神経センター長,信州大学脳神経外科名誉教授)が小児科の小宮山淳助教授(現信州大学学長,元信州大学小児科教授)に,「大坪を脳神経外科にいただく」という電話をしてくださったというのは今でこその笑い話です.
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