連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPARTⅡ.服薬指導と病棟活動(129)
退院後の自立に向けた自己管理導入指標を用いた患者の薬剤管理能力の評価の検討
永田実沙
1
,
大津山裕美子
3
,
安原智久
2
1摂南大学薬学部
2摂南大学薬学部・准教授
3洛和会音羽リハビリテーション病院薬剤部
pp.151-156
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201901151
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超高齢社会の進展に伴い,慢性期・回復期の医療は入院から在宅へと移行している。在宅での医療を安定して継続するためには,患者の服薬管理などを基本的に患者自らが行うか,家族が支援することが重要となる。洛和会音羽リハビリテーション病院では,退院後の環境を見据えた服用薬の自己管理について,独自に作成した自己管理導入指標を用いて患者の服薬管理能力を測定し,個々の患者における自己管理上の問題点の明確化と,効果的な自己管理への移行指導を試みている。初回指導時にこの評価表を用い,「薬物治療に対する理解」,「継続使用の理解」,「服用の手技」などの項目を評価し,自己管理の成否や服薬ミスの有無との関連性などについて調査したので,報告する。