病院経営の新しい指標・2
経営管理評価指標と指標の統合化
関田 康慶
1
1東北大学医学部病院管理学教室
pp.387-390
発行日 1996年4月1日
Published Date 1996/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901786
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はじめに
わが国の病院機能評価方法の推移をみると,財務諸表分析を中心に,収益,費用,患者数,業務量,診療圏などの関連項目評価法が主として論じられてきた1〜3).このアプローチは一般企業の経営評価アナロジーとも考えられ,病院会計準則などのように,病院に適した評価方法を確立しながら体系化が進められてきた.
他方,病院機能評価の視点から,日本医師会・厚生省4),日本病院会5)が病院機能評価マニュアルを作成し提示した.これらマニュアルでは,病院機能の定性的評価体系が示され,前者のマニュアルでは計量化も行われている.これらは病院の自己評価を促進し,個々の病院の機能向上を期待したものであった.
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