印象記
第71回日本皮膚科学会総会ならびに学術大会
加藤 吉策
1
1新潟大学医学部皮膚科教室
pp.746-749
発行日 1972年8月1日
Published Date 1972/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201029
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昭和47年3月15日,山陽新幹線が開通し,岡山駅は新幹線の発着駅となつた.第71回日本皮膚科学会総会ならびに学術大会は,この岡山市で,岡山大学谷奥喜平教授を会頭として4月21日,22日,23日の3日間にわたり開催された.会場は旭川にかかを相生橋のものと岡山衛生会館である.対岸には名城烏城が望まれ,川州の中には日本三名園の一つ,後楽園がよこたわるという絶景の地である.会期3日間は好天にめぐまれ,新緑は目にしみるように鮮やかだつた.学会の疲れをいやす会員のの姿が,また旧交を暖めあう会員の姿がこの新緑の中に点在し,川面の輝きの中に影を作つていた.
参会費2,500円と引換えに名礼を受取り学会の人となる.会員は続々と参集し,1000名を越える大学会となつた.交通の便がよくなつたとはいえ,1000名以上といえば皮膚科学会全会員の約1/3にあたる会員が参加したことになる.まことに御同慶にたえ次いところである.
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