発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018081875
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大阪赤十字病院では,患者への安心・安全な入院医療の提供と,退院後の療養生活のサポートを目的に,2015年4月に「入院前サポートセンター」を開設した。同センターでは薬剤師外来を置き,手術や検査前の患者を対象に,抗血栓薬を中心とした常用薬,サプリメントおよび健康食品の服用状況を確認している。
今回,薬剤師外来開設前後の,薬剤を原因とする手術延期症例の変化を検討した。結果は,薬剤を原因とする手術延期症例が減少した。薬剤師が介入することで,高齢者や多剤併用を有するハイリスク患者へ安心・安全な医療の提供を可能にするだけではなく,医師の負担を軽減し,更には計画的な手術運営に貢献できると考える。