連載 医薬品情報(DI)室より 注目の新薬情報〈23〉
デュオドーパⓇ配合経腸用液
山本将太
1
,
松原和夫
2
1京都大学医学部附属病院薬剤部
2京都大学医学部附属病院薬剤部 教授/薬剤部長
pp.2727-2729
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201712139
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◆ 製剤の特徴 「デュオドーパ®配合経腸用液(レボドパ・カルビドパ水和物配合経腸用液:LCIG)」は,胃瘻造設により留置された空腸チューブを介して,専用の小型携帯型注入ポンプを用いる,新しい投与経路のパーキンソン病(PD)治療薬である。本剤は,レボドパの吸収部位である空腸に直接投与することで,胃内容物排出遅延による薬物吸収への影響を抑えられる。また,16時間持続投与することにより安定したレボドパ血中濃度を維持することで,既存の薬物療法で十分な効果が得られないPDの症状の日内変動(wearing-off現象)の改善が期待できる。現在,国内のみならず世界50カ国以上で承認・販売されている。