特集 薬学・薬剤師教育における現在の課題と将来への展望
1.薬学・薬剤師教育のこれからの方向性
平田收正
1
,
村岡未彩
2
1大阪大学大学院薬学研究科附属薬学地域医療教育研究センター センター長/教授
2大阪大学大学院薬学研究科附属薬学地域医療教育研究センター
pp.1029-1035
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201704065
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薬学教育評価機構は,平成25年(2013年)度から,教育研究活動の質の保証とその改善の促進,薬学の教育研究活動に対する国民の理解を得ることの支援を目的として,6年制薬学教育に関する「薬学教育第三者評価 評価基準」に基づいた第三者評価を行っている。本評価は平成28年(2016年)度で4回目となり,約半数の35大学が受審したことになるので,これまでの第三者評価の結果から見える6年制薬学教育の現状を概説し,これを元に今後の教育の在り方,方向性について考えてみたい。また,その中で国公立17大学が連携して取り組む「先導的薬剤師」の育成に向けたプログラムを取り上げ,国公立大学が果たすべき6年制薬学教育の一端を紹介したい。