特集 行政に働く保健師の腕の磨きどころと磨き方
各事例の魅力と現任教育のこれからの方向性
野村 陽子
1
1厚生労働省健康局総務課
pp.138-142
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100439
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地域保健における健康課題は,グローバル化や社会構造の変化に伴って,SARSなどの新興感染症やひきこもり,児童虐待などの新たな課題が増加している。また,医療費が伸び続けるなかで,健康づくりや疾病予防対策を効果的に実施することが求められている。そして,市町村合併や保健と福祉の統合など,保健活動の実施体制が大きく変化してきており,活動を再構築していくことも必要となっている。
このような課題が山積するなかで,地域の健康課題に的確に対応する地域保健従事者が求められており,その資質を向上させる必要性が高まってきている。しかし,従来のやり方では現任教育を充実させていくことに限界があると考え,平成14年度に「地域保健従事者の資質の向上に関する検討会」を設置し,今後の人材育成のあり方について提言をいただいた。
本稿では,当該検討会報告書1)の第4章に記述されている,効果的・効率的な現任教育を中心に,現任教育の今後の方向性について考えてみたい。
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