特集 難病と共に生きる
これからの難病対策の方向性
金谷 泰宏
1
1厚生省保健医療局エイズ疾病対策課
pp.869-874
発行日 2000年12月15日
Published Date 2000/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902414
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難病対策は,昭和47年に策定された「難病対策要綱」に基づき,わが国独自の施策として各種の対策が進められてきた.制度発足後25年余の医学の進歩により,生命予後や生活の質が大幅に向上した疾患がある一方で,依然として有効な治療法のない疾患もあるなど難病の中でも疾患の種類によって大きく異なるところとなっている(図1).これからの難病対策は,疾患の特異性に合わせたものになることが予想されるが,以下に今日の難病対策の現状を示すとともに,21世紀に向けた難病対策の方向性について私見を述べる.
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