特集1 薬学教育モデル・コアカリキュラム改訂の目指すもの
2.薬剤師教育の充実とは 1)国立大学の立場から
平田收正
1
,
村岡未彩
2
1大阪大学大学院薬学研究科 教授
2大阪大学大学院薬学研究科
pp.61-65
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201401061
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平成18年(2006年)度から開始された薬学6年制教育は,本年度で8年目を迎え,既に1期生,2期生を社会へ送り出している。最近では感染症の流行や,食品や環境の汚染による健康被害の脅威が増大し,また最先端医療を支える次世代創薬が待望されるなど,薬剤師にはさらに高度な職能が求められるようになっている。
本稿では,このような社会的要請に応えて幅広い職域で指導的な立場で活躍できる薬剤師を養成するために,国立14大学薬学部・薬学研究科が実施している「先導的薬剤師養成に向けたアドバンスト教育プログラムの共同開発」事業について紹介し,薬剤師教育の充実における国立大学の果たすべき役割について論じてみたい。