増刊号 感染症検査実践マニュアル
Ⅷ.検査報告
1.愛媛大学医学部附属病院検査部
村瀬 光春
1
1愛媛大学医学部附属病院検査部
pp.272-274
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902797
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検査報告は検査の総仕上げの業務である.検査依頼からこの成績を待っているのが担当医師であり,その向こうには患者がいることをいつも念頭におく必要がある.特に細菌検査の成績は感染症の診断,治療に直接影響を及ぼす場合が少なくない.その点からも細菌検査の報告の際に大切なことは,起炎菌の検出とその薬剤感受性試験の成績を正確に,しかも迅速に伝えることを考慮に入れて業務を進める必要がある.また報告という業務の基本として考えなければならないことは“見やすく”,“わかりやすい”ことである.
報告方法を用紙による報告書形式のみにするか,コンピュータも同時に活用するかは,その施設の規模と考えかたによるが,最近の電子技術の発達を可能な限り医療の現場に取り入れていく姿勢が必要な時代となってきている.
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