特集1 いま知っておきたい! がん治療薬12 ~くすりを知ればケアがよくなる~
ベクティビックス®+FOLFIRI療法 パニツムマブ+FOLFIRI療法
野村 久祥
1
,
中野 貴美子
2
Hisanaga NOMURA
1
,
Kimiko NAKANO
2
1国立研究開発法人日本医療研究開発機構
2徳島大学病院看護部
pp.11-13
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango25_11
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薬剤情報
薬効分類:パニツムマブ:ヒト型抗EGFRモノクローナル抗体 溶解液:パニツムマブ:1 mL中にパニツムマブ20 mg含有.日局生理食塩水に添加して全量約100 mLとします. 適応:パニツムマブ:KRAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん 用法・用量:パニツムマブ:1回6 mg/kgを2週間おきに投与します. フィルター:インラインフィルターあり 血管外漏出分類:パニツムマブ:非壊死性抗がん薬 イリノテカン:炎症性抗がん薬 フルオロウラシル:炎症性抗がん薬
主な副作用
パニツムマブ:悪心・嘔吐:minimal risk,脱毛なし
FOLFIRI:悪心・嘔吐:moderate risk,脱毛あり
治療法の選択の根拠
『大腸癌治療ガイドライン医師用2018年版』1)において,切除不能進行再発大腸がんに対する化学療法に対しては,腫瘍増大を遅延させて延命と症状コントロールを行うことが目的として実施されている.ガイドラインでは,強力な治療が適応となる患者と強力な治療が適応にならない患者に分けて治療方針を選択することが望ましいとされている.
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