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特集 分子標的薬時代の耳鼻咽喉科診療―処方するとき,服用患者を診るときのポイント
≪頭頸部癌に対する分子標的薬治療≫
セツキシマブの特性と頭頸部癌への処方の実際
The properties of Cetuximab and practical use in patients with Squamous Cell Carcinoma of the Head and Neck
榎田 智弘
1
,
田原 信
1
Tomohiro Enokida
1
,
Shin Tahara
1
1国立がん研究センター東病院頭頸部内科
pp.480-487
発行日 2013年6月20日
Published Date 2013/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102545
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POINT
●頭頸部癌の治療において分子標的薬セツキシマブは,生命予後の改善だけでなく,毒性の軽減にも配慮した使用も期待されている。
●実際の使用に関しては,放射線療法との併用やほかの化学療法(殺細胞薬)との併用などさまざまな使用方法が確立されつつある。また現在も多くの臨床試験によりその有効性が検証されている。
●治療に伴う毒性が従来の殺細胞薬とは異なるため,セツキシマブによる治療効果を最大限に享受できるよう,これらの毒性への適切な対応が求められている。
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