連載 クリニカル・パスと薬剤師(59)計画と実践のノウ・ハウ
入院が必要な治験における業務の標準化および効率化~クリニカルパスの作成および運用~
髙木章衣
1
1恩賜財団済生会横浜市南部病院治験事務局
pp.711-715
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201602711
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恩賜財団済生会横浜市南部病院で,入院中の栄養管理が必要な治験を実施することになった。入院を要する治験を医療機関で実施する場合,さまざまな部署のスタッフとの連携が必要となるため,各部署に指示を出す医師はもちろんのこと,適切な指示が出されているかを確認し,サポートする治験コーディネーターの業務量も,大幅に増えることになる。 このような負担を軽減するため,当該治験用のクリニカルパスを作成することによる業務の標準化および効率化を検討した。医師によるアンケートの結果および実際に発生した治験からの逸脱を評価した結果,業務の効率化に一定の効果があったと考えられる。