連載 リスクマネジメント~院内での薬剤師の活動~(104)
転倒・転落に対する薬剤師の関与~睡眠薬と転倒・転落の関連性~
石郷友之
1
,
中田浩雅
1
,
野田師正
1
,
宮本篤
2
1札幌医科大学附属病院薬剤部
2札幌医科大学附属病院薬剤部 薬剤部長
pp.705-709
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201602705
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転倒・転落は受傷の原因の一つであり,たとえ軽症でも恐怖心から活動範囲を狭めてしまうなど,患者のQOL(quality of life)の低下を引き起こす医療安全上重要な項目である。この転倒・転落に関する防止策は,長年医療者の間で課題となっているが,未だインシデント報告の上位を占めているのが実状である。札幌医科大学附属病院では,全病棟に薬剤師が配置されている。医師,看護師に加え病棟常駐の薬剤師による薬学的な関与が転倒・転落リスク軽減に寄与できると考え,薬剤,特に睡眠薬に焦点を当てて調査を行ったので紹介する。