小特集 治療抵抗性高血圧および コントロール不良高血圧の治療戦略
2.治療抵抗性高血圧およびコントロール不良高血圧に対する降圧薬治療 2)デバイスを用いた高血圧治療 ~腎交感神経デナベーション(RDN),圧受容体刺激療法(BAT)について~
星出聡
1
,
苅尾七臣
2
1自治医科大学内科学講座循環器内科学部門 准教授
2自治医科大学内科学講座循環器内科学部門 主任教授
pp.699-703
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201602699
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治療抵抗性高血圧に対するデバイス治療として,腎交感神経デナベーション(RDN)と圧受容体刺激療法(BAT)がある。交感神経活性の亢進,圧受容体反射機能の低下といった,いずれも古くから高血圧の病態に強く関連する要因に介入する治療である。しかしながら,現在まで,どちらの治療においてもシャムコントロール群に対して有効性が示されていない状況である。一方で,現在進んでいる臨床試験もある。今までの降圧薬と同様に,すべての高血圧患者に効果がある治療ではないはずである。侵襲的な治療でもあるため,適切な症例選択とその方法の議論が必要であると言える。