連載 リスクマネジメント~院内での薬剤師の活動~(103)
医薬品情報管理室における医薬品のリスクマネジメント
朝賀純一
1
,
工藤賢三
2
1岩手医科大学附属病院薬剤部
2岩手医科大学附属病院薬剤部・薬剤部長/岩手医科大学薬学部臨床薬剤学講座・教授
pp.135-140
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201601135
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医薬品情報管理室は,病棟薬剤業務実施加算の施設基準にも示されているように,病院における医薬品の適正使用に重要な役割を果たしている。岩手医科大学附属病院では,医薬品情報管理室が中心となって医薬品に関する安全性情報や,院内で発生したインシデント・副作用について,院内全体および病棟薬剤師へ情報提供し,入院・外来患者への医薬品の適正使用に貢献している。病棟薬剤師からはプレアボイドや薬学的介入情報を収集し,他の病棟薬剤師に情報を提供する体制を構築している。本稿では,当院の医薬品情報管理室におけるリスクマネジメントとしての取り組みと,その成果について紹介する。