第 III 部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
排尿障害治療薬
関成人
1
1九州中央病院泌尿器科・部長
pp.562-567
発行日 2015年1月31日
Published Date 2015/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201513562
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下部尿路症状(Lower Urinary Tract Symptom:LUTS)の治療薬としては,中高齢男性における前立腺肥大症(Benign Prostatic Hyperplasia:BPH)に対するα1受容体遮断薬ならびに5 α還元酵素阻害作用を有するデュタステリド(商品名:アボルブ® )に続き,2014年には,ホスホジエステラーゼ(Phosphodiesterase:PDE)5阻害作用を有し,勃起不全(Erectile Dysfunction:ED)に対する適応を持つタダラフィル(商品名:ザルティア® )が新たに上市された。一方,蓄尿障害の治療薬としては,過活動膀胱(Overactive Bladder:OAB)に適応を有するムスカリン受容体拮抗薬の開発,上市がここ数年続いており,2012年末から2013年にかけて,フェソテロジン(商品名:トビエース® )ならびに塩酸オキシブチニンの経皮吸収型製剤(商品名:ネオキシテープ® 73.5mg)が新たに臨床導入されている。