第 III 部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
パーキンソン病治療薬
坪井義夫
1
,
藤岡伸助
2
1福岡大学医学部神経内科学教室 教授
2福岡大学医学部神経内科学教室
pp.552-556
発行日 2015年1月31日
Published Date 2015/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201513552
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パーキンソン病は,アルツハイマー病についで頻度の高い神経変性疾患であり,1960年代に導入されたレボドパを中心として,さまざまな治療薬が開発されてきた。しかし長期使用に際し出現する,wearing-offやジスキネジアなどの運動合併症や精神症状など,治療上の問題点も山積している。これら問題の克服に向けて,近年,非ドパミン系治療薬やドパミンアゴニストの徐放性製剤が,そして2014年にはレボドパ/カルビドパ水和物/エンタカポン配合剤が上市された。また海外ではレボドパ徐放剤IPX066やlevodopa-carbidopaintestinal Gelといった新薬も開発され,治療薬のさらなる改良・開発が望まれる。