第 I 部 新薬創出における日本医療研究開発機構(AMED)の役割
3.行政の立場から 1)医薬品医療機器総合機構の役割
北條泰輔
1
1独立行政法人 医薬品医療機器総合機構・理事(技監)
pp.247-256
発行日 2015年1月31日
Published Date 2015/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201513247
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政府の「日本再興戦略」および「健康・医療戦略」に基づいて,医薬品医療機器総合機構(PMDA)は質・量の両面で体制を強化し,審査ラグ「0」の実現と開発ラグ解消を支援することとしている。革新的医薬品や医療技術の開発を推進するためには,アカデミアの基礎研究シーズを実用化に結び付ける必要があり,医療分野の研究開発の司令塔となる日本医療研究開発機構と審査機関であるPMDAとが有機的に連携することが重要である。現在,日本医療研究開発機構の発足に先立ち,医薬基盤研究所の創薬支援ネットワークとPMDAの薬事戦略相談との連携を開始しており,創薬シーズを実用化する枠組みを構築しつつある。