連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART II .服薬指導と病棟活動(100)
混合病棟における内服薬管理と個々の患者に応じた服薬支援についての取り組み
平田歩
1
,
腰山しおり
1
,
阿部譲朗
1
,
白石佳世
1
,
森田靖代
1
,
宮村充彦
2
1高知大学医学部附属病院薬剤部
2高知大学医学部附属病院薬剤部 教授/薬剤部長
pp.2843-2848
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201512145
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2012年度の診療報酬改定において,薬剤師の病棟薬剤業務実施加算が新設され,病棟の機能に適した質の高い病棟業務の実施が求められるようになった。筆者らの担当病棟は4診療科の混合病棟であり,患者の使用薬剤は多岐にわたり,病棟での内服薬管理が煩雑である。入院中,内服薬の自己管理が行えていても,外泊時にアドヒアランスが不良となる等の問題があった。そのため,薬剤師の視点から,混合病棟における内服薬管理について積極的な介入が必要と考え,看護師との合同カンファレンスの実施や服薬支援グッズなどを作成することで,内服薬管理方法の決定や個々の患者に応じた服薬支援についてさまざまな取り組みを行い,それらを評価した。