特集 創刊50周年記念特集 医薬品開発における産官学連携の展望
2.各論 6)グローバルヘルス技術振興基金 (GHIT Fund)の取り組み
BT Slingsby
1
,
鹿角契
2
1公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)CEO(
2投資戦略開発事業担当部長
pp.2359-2361
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201510109
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世界は今日もマラリア,結核,顧みられない熱帯病,そして新たな感染症の脅威にさらされている。日本が有するイノベーション,研究開発能力を感染症対策のために活かすことは,国際貢献,また安全保障の観点から極めて重要である。 グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は,日本政府(外務省,厚生労働省),日本の製薬企業,ビル&メリンダ・ゲイツ財団,英国ウェルカム・トラストの共同出資によって設立された,グローバルヘルスR&Dに特化した日本発の機関であり,マラリア,結核,顧みられない熱帯病などの感染症に対する治療薬,ワクチン,診断薬の研究開発に投資を行う。今後日本が,途上国で蔓延する感染症対策を推進し,保健医療の面から国際的貢献を果たしていく可能性は非常に大きい。