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医研シンポジウム2015 医師主導の臨床治験・臨床研究 活性化に向け産官学連携が必須
pp.2282-2289
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201510032
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公益財団法人医療科学研究所(医研)は9月16日,都内で医研シンポジウム2015「医師主導の臨床治験・臨床研究の問題と体制整備のあり方」を開催した。国の成長戦略の中でも,医療産業には大きな期待が寄せられており,わが国発の新規医療技術への期待がこれまで以上に高まっている。一方,バルサルタン事件以来,日本の臨床研究に対する信頼性が大きく揺らぎ,研究体制の再構築が社会から強く求められている。従来より,わが国は基礎研究は優れているものの,臨床研究は見劣りがするとの指摘がなされてきた。そういった状況を打破し,医療分野で世界をリードしていくためには,臨床研究の質・量をともに向上させていく方策が必要となる。シンポジウムでは,特に医師主導の臨床治験や臨床研究について,その梃子入れを図っていくにはどうすれば良いか,規制当局,臨床医,製薬企業,生物統計家というそれぞれの立場から,現状報告と改革への提言がなされた。