連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART II .服薬指導と病棟活動(95)
薬剤師の回診業務介入への必要性
菊池大輔
1
,
上岡泰弘
1
,
阿部友紀
1
,
畑中貞雄
2
1東北薬科大学病院 薬剤部
2東北薬科大学病院 薬剤部 薬剤部長
pp.145-149
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201507145
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患者のQOL(quality of life)を向上させるためには,医療専門職が連携体制をとるチーム医療が重要なものとなる。医師,薬剤師などが常にチームで行動することが理想であるものの,現実には困難である。特に,外科医は手術のために病棟に滞在する時間が短く,医師の不在時に処方提案などを行う際には,カルテへの記載や看護師などを介して行うこともあり,薬剤師の提案意図が医師にうまく伝わらない場合もある。平成25年(2013年)7月より東北薬科大学病院では,消化器外科病棟において,チーム医療の一環として薬剤師が回診業務に同行している。回診に同行することは,患者からの訴えなどに対して,その場で職能を活かした相談ができ,医師に対してもリアルタイムで回答や処方提案などができる最良の環境であると考える。