特集 臨床“Kampo”~各科領域におけるエビデンス~
8.Kampoの実際の処方のコツ・副作用
今津嘉宏
1
1芝大門いまづクリニック・院長
pp.741-744
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201502741
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日本独自の伝統医学である漢方医学は,現代医学では西洋医学と併用され,活用されている。漢方医学理論や伝統医学用語を学ぶことなく,西洋医学の知識で漢方薬を上手に使用するためには,漢方薬を病名投与するのではなく,病態投与を行う必要がある。安心して安全に漢方薬を臨床で使用するためには,大黄(だいおう),芒硝(ぼうしょう),甘草(かんぞう),麻黄(まおう),附子(ぶし)の副作用を理解する必要がある。アルカロイドを含む漢方薬は,胃内pHによって吸収率が影響されるため,注意が必要となる。