第 III 部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
抗てんかん薬
寺田清人
1
,
井上有史
2
1独立行政法人国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター神経内科・医長
2独立行政法人国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター院長
pp.495-499
発行日 2014年1月31日
Published Date 2014/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201413495
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抗てんかん薬に関しては,新規薬剤の承認が欧米だけでなくアジア各国からも著しく遅れていた。しかし,近年では各種の抗てんかん薬が相次いで上市されるようになり,徐々にキャッチアップしてきている。新規の抗てんかん薬は,副作用が少ない,従来の薬剤と作用機序が異なる,薬物相互作用が少ないなどの特徴が見られ,これまでの薬剤に抵抗性であった発作が抑制されることもある。
本稿では2013年に上市された薬剤,適応拡大がなされた薬剤,さらには2013年時点で治験中の薬剤について概説する。