連載 連載・薬剤師による処方設計〈30〉
薬剤師によるメロペネムの投与設計と介入の実際
関口徳志
1
,
西村孝一郎
1
,
荒井浩一
2
1山形市立病院済生館薬局
2山形市立病院済生館薬局薬局長
pp.2891-2895
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201412137
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抗菌化学療法においては,患者の状態および感染症,原因微生物に適した抗菌薬の選択と投与方法が求められる。近年,抗菌薬はPK/PD(Pharmacokinetics/ Pharmacodynamics)理論に基づく投与が有効とされており,臨床の現場でも応用されている。
山形市立病院済生館では,TDM(therapeutic drug monitoring)対象抗菌薬に加えて,2012年より薬剤師によるメロペネムの血中濃度シミュレーションソフトmeroTam を用いた投与設計を全例に行っている。また,病棟薬剤業務実施加算に伴い,薬剤師が患者の状態を実際に確認し,感染症治療に関わる機会も増えている。今回,薬剤師がメロペネムの投与設計や抗菌薬の変更を提案することにより介入した症例について報告する。