特集 “実践的”抗菌薬の使い方―その本質を理解する
各論:薬剤同士の“違い=個別性”を理解して実践的な使い分けを習得する
メロペネムとイミペネム・シラスタチンとドリペネム
久保 健児
1
1日本赤十字社和歌山医療センター感染症内科部・救急科部
pp.1220-1225
発行日 2013年7月10日
Published Date 2013/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106892
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ポイント
◎最悪の「思考停止」型医療は,(原因微生物の想定をせずに)「重症だからカルバペネムを使おう」と短絡することである.
◎その次に最悪なのは,「必要な培養検体を採取せずにカルバペネムを投与してしまう」ことである.
◎カルバペネムを使いこなすには,「カルバペネムでなければ治せない菌」を把握することである.一般医が知っておくべきなのは,医療関連感染症で問題になることが多いESBL産生菌などである.
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