連載 実務実習をより良くするために 11
長崎大学薬学部における地域医療専門職連携アドバンスト教育プログラムの開発
中嶋幹郎
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科・展開医療薬学講座・実践薬学分野・教授
pp.2670-2676
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201411118
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薬学6年制教育では,医療・福祉の各専門分野の専門職種との連携,つまり多職種連携によるチーム医療を,学生が地域医療のさまざまな現場で学ぶことができる包括的な地域医療専門職連携教育プログラムを開発・充実させることが大きな課題となっている。先導的な薬剤師養成を掲げている長崎大学薬学部では,平成19年(2007年)から2年間行った長崎県五島列島の医療・福祉・保健施設における他学部生との合同臨地実習を,6年生のアドバンスト授業科目として,病院・薬局での長期実務実習とは別に平成23年(2011年)より再開した。また平成21年(2009年)からは,長崎県内の大学並びに地域のステークホルダー(自治体・職能団体)と協働し,大学間合同による在宅チーム医療教育のプログラム開発を始めている。平成27年(2015年)からの改訂モデルコアカリキュラムに対応する医療・福祉分野の包括的薬剤師教育においては,社会や学生の最新のニーズに応えられる地域医療専門職連携アドバンスト教育プログラムの構築が望まれる。