連載 地域リハ人を育む大学・研究室・第6回
長崎大学医学部保健学科
井口 茂
1
1長崎大学医学部保健学科
pp.83-89
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201176
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長崎大学で進めている「高度リハビリテーション専門職の養成—長崎地域包括ケアシステムを活用したプログラム」の概要をお聞かせください。
まず,文部科学省が「高度な教育力・技術力を有する大学が核となって,我が国が抱える医療現場の諸課題等に対して,科学的根拠に基づいた医療が提供でき,健康長寿社会の実現に寄与できる優れた医師・歯科医師・看護師・薬剤師等を養成するための教育プログラムを実践・展開する大学の優れた取組を支援」するため「課題解決型高度医療人材養成プログラム」という事業を立ち上げました。長崎大学はそのうち「チーム医療に貢献でき,高い指導力を持ったメディカルスタッフの養成」事業に選定され2014〜2018年度の5年間実施しました。
もともと本学では共修科目から構成される統合ケア関連科目としてチーム医療教育を実践しており,さらに教員が関与している長崎圏域での地域包括ケアシステム構築への取り組みの経験と資源を活かして,「チーム医療実践教育・臨床実習推進プログラム」と「高度リハビリテーション専門職養成教育プログラム」を企画し,実施しました。「チーム医療実践教育・臨床実習推進プログラム」では学部教育において他学部との共修を推進し,学生時代から多職種共同の意味を理解することと臨床実習前教育の充実を図ることとしました。「高度リハビリテーション専門職養成教育プログラム」は,PT,OTのリカレント教育として位置づけ,「臨床指導者養成教育コース」と「地域包括ケア人材養成コース」の2コースを設定し,臨床施設での教育者と地域包括ケアに貢献できる人材の育成を目指しました。
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