特集 第10回日本病院学会シンポジウム
Symposium
病院・診療書の連繋について
病院と診療所の入院における競合問題特に有床診療所の実態について
岩佐 潔
1
1病院管理研修所
pp.656-660
発行日 1960年9月1日
Published Date 1960/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201701
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私は引続きまして病院,診療所の任務の連繋でその中に,さつき司会の吉田先生からお話がありましたように,入院における競合というようなことについて,発表させて頂きたいと思います。
病院と診療所の連繋がうまく行くためには,先ずそれぞれの任務がはつきり分担されているということが必要だと考えます。で,一般的,常識的に申しまして病院の任務は,入院治療ということが主体でありまして外来については特に高度な特別な診断を要するもの,あるいは特別な治療を要するものを受持ち,それに反しまして,診療所の任務は外来診療特に家庭医的なサービスをすることであるという風に言われておるわけでございます。従いましてこの観点からみますと,診療所に入院患者を持つということは,例外的なケースであるという風に考えなければならないわけでございます。
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