連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わり PARTI .院内製剤(69)
院内製剤モース氏ペーストの調製と北里大学北里研究所病院における運用について
宮下博幸
1
,
八木澤啓司
1
,
松原肇
2
1北里大学北里研究所病院薬剤部
2北里大学北里研究所病院薬剤部 薬剤部長
pp.2493-2496
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.20837/12014102493
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がんの皮膚浸潤時において,創部の悪臭・出血に難渋し,患者のQOL(quality of life)が著しく低下することが多い。悪臭に対しては,メトロニダゾール軟膏等が用いられることもあるが,出血のコントロールは難しい。このような創部のコントロールに難渋する症例に対し,モース氏ペーストが用いられることがある。しかしモース氏ペーストは,その作用機序から,正常組織にもダメージを与えるため,使用に関しては注意が必要である。北里大学北里研究所病院では,モース氏ペーストの処置時に薬剤師が立ち合い,適正使用に貢献している。