特集2 新規2型糖尿病治療薬:選択的SGLT2阻害薬~日本人を対象としたトホグリフロジン治験成績を中心に~
5.選択的SGLT2阻害薬トホグリフロジンのメタボリックシンドローム合併有無別に見る有効性および安全性~国内治験の併合データを用いた部分集団解析~
加来浩平
1
,
下村伊一郎
2
,
菅波秀規
3
1川崎医科大学総合内科学1・特任教授
2大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学・教授
3興和株式会社 臨床解析部
pp.2240-2250
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.20837/12014092240
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選択的SGLT2(sodium glucose co-transporter 2)阻害薬トホグリフロジンの国内治験の併合解析を行い,メタボリックシンドローム(Mets)合併有無別の有効性と安全性の検討を行った。
Mets合併の有無によらず,トホグリフロジンの有効性と安全性が確認された。トホグリフロジンは血糖改善作用に加え,体重,血圧,中性脂肪,高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C),アディポネクチンに対する改善作用を認めることから,内臓脂肪が蓄積したMets合併2型糖尿病患者において,高い有用性を示すものと考えられた。