連載 実務実習をより良くするために 9
長期実務実習の現状と今後の課題
斎藤寛子
1
1名城大学薬学部医薬連携実務実習部病態解析学Ⅱ・教授
pp.2009-2013
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.20837/12014082009
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
医療技術の高度化,医薬分業の進展等に伴い,臨床に関わる実践的な能力のある医療の担い手として,質の高い薬剤師が求められている。
薬学教育も6年制となり,臨床に関わる実践的な能力を伸長することを目的に長期実務実習が始まって既に5年が経過した。ただし,薬剤師業務は変動期にあり,次世代を担う薬学生教育もさまざまな課題を解決しながら改良していく必要がある。長期実務実習をより良くするためには,受け入れ施設の指導薬剤師と大学教員が相互に理解を深め,大学で学んできた学生の知識,資質を十分に理解し,それを踏まえて実務教育を実りあるものにしていく必要がある。