発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.20837/12014082003
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医療分野の高度化・専門化が進み,医師と薬剤師による医薬連携の重要性が注目されている。そこで我々は,しなの薬局グループ(新潟市)に勤務する薬剤師と医療機関の医師による医薬連携から得られたデータを解析した。本研究に参画した開業医院と病院の施設数は18(医師数は22名),薬局数は18(薬剤師数16名)であった。医薬連携による報告書は,訪問年月日,施設名,診療科,医師名,薬剤師名,薬剤師から医師への質問内容と医師からの回答(薬→医),医師から薬剤師への質問内容と薬剤師からの回答(医→薬)とした。その結果,医薬連携における薬剤師から医師への連携内容で最も多かったのは処方内容の確認であり,医師から薬剤師への主な連携内容は,医薬品情報の問い合わせであった。
今後,医薬連携の試みがさらに充実するならば,患者に対して病態や処方意図を理解することでより良い服薬指導を行うことができると考える。