連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わり PART II .服薬指導と病棟活動(86)
急性期~慢性期における脳梗塞PCP(Pharmaceutical Care Plan)の作成
馬上雅光
1
,
齋藤祥子
1
,
四十物由香
1
,
青山芳文
2
1株式会社 日立製作所 日立総合病院薬務局
2株式会社 日立製作所 日立総合病院薬務局薬局長
pp.1627-1632
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201406141
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日立総合病院は2012年10月に救急救命センターを立ち上げて以来,急性期医療施設としての責務が増大している。救急病棟設置前は院内において脳梗塞を扱う病棟が限られていた。設置後は,新設の救急病棟と一般床に従事する薬剤師間の同疾患における知識の共有が急務であった。そこで薬剤管理指導業務の標準化を目標に,薬局内でのPharmaceutical Care Plan(PCP)を作成し,患者個々の状態を急性期から慢性期まで包括的に把握することを目的に,治療薬の特性や院内使用状況の把握を行った。作成したPCPを薬剤管理指導業務に用いるにあたり,PCPの運用方法や内容の拡充方法について検討したので報告する。