連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わり PART II .服薬指導と病棟活動(85)
外来化学療法室における薬剤師の関わりと取り組み
山田摩耶
1
,
石原正志
1
,
飯原大稔
1
,
伊藤善規
2
1岐阜大学医学部附属病院薬剤部
2岐阜大学医学部附属病院薬剤部教授/薬剤部長
pp.1436-1441
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201405152
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近年,がんに対する治療法の確立や支持療法の進歩により,外来で実施されるがん化学療法が急増している。がん治療において外科的治療,薬物治療,放射線治療と集学的治療を包括的に管理するためには,がん患者を中心とした多職種構成のチーム医療が不可欠である。岐阜大学医学部附属病院では,2010年より外来化学療法室に薬剤師3名が常駐し,全患者に対して面談を実施している。そのうち約半数において,検査実施後から診察までの待ち時間を利用した診察前面談を行っている。内容は前回介入時から当日までの患者の症状把握,副作用モニタリングと副作用対策のための処方提案,医師および看護師との連携による化学療法スケジュール管理などである。本稿では,外来化学療法室における薬剤師の関わりと取り組みについて紹介する。