連載 薬剤師による処方設計(18)
転棟時における薬剤師による処方見直しと処方提案 ~適正な薬物療法に向けて~
川上尚美
1
1医療法人 育和会 育和会記念病院薬剤部
pp.2678-2683
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201311180
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育和会記念病院(大阪市生野区)は急性期病床と療養病床を備えるケアミックス病院 である。急性期治療が終了し療養病棟に転棟する際には,事前に薬剤師が急性期病棟での経過(必要であれば外来診察の記録や診療情報提供書なども確認)を把握し,処方内容を再検討し電子カルテ上に処方見直しと処方提案として入力した。転棟時,医師は薬剤師による『処方提案』に基づき,処方変更の可否の判断を行った。薬剤師による的確な処方提案により,採用率も高く適正な薬物療法に大きく貢献できたと考えた。2012年9月から2013年3月までに転棟した全患者を対象とし,処方変更された薬剤数と薬剤師関与の割合,処方提案件数とその採用率・内容を分析したので報告する。