連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わ PART II .服薬指導と病棟活動(83)
疑義照会・処方提案を通じた薬剤師の関わり
熊倉康郎
1
,
山田清文
2
1名古屋大学医学部附属病院薬剤部
2名古屋大学医学部附属病院薬剤部教授・薬剤部長
pp.1031-1035
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201403151
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近年,チーム医療推進の重要性が強調されるようになった。2010年4月の厚生労働省医政局通知の発出を経て,2012年4月には病棟薬剤業務実施加算が新設された。
名古屋大学医学部附属病院では,2011年4月より全病棟へ専任薬剤師を配置し,チーム医療の推進に取り組んできた。専任薬剤師配置後の一つの変化として,病棟での疑義照会件数の増加が見られ,その内容も患者の詳細な情報を踏まえた病棟専任薬剤師ならではのものであった。
病棟薬剤師は,患者への服薬指導だけでなく,疑義照会や処方提案を通じて治療に介入することができる。今後さらに質を高め,患者のQOL(quality of life)向上に貢献したいと考える。