特集 調剤業務Update 薬剤師の貢献と発信されたエビデンス総まとめ
処方箋印字と疑義照会の取り組みが及ぼす効果 保険薬局薬剤師による疑義照会の医療経済的効果
鹿村 恵明
1
1東京理科大学 薬学部薬局管理学
キーワード:
医療費
,
投薬ミス
,
医薬品経済学
,
医療事故防止
,
診断群別包括支払い方式
,
地域社会薬局サービス
,
費用節約
,
保健医療調査
,
薬剤費
,
医薬品副作用と有害反応
,
院外処方
,
処方監査
Keyword:
Health Care Surveys
,
Community Pharmacy Services
,
Medication Errors
,
Health Expenditures
,
Cost Savings
,
Drug Costs
,
Economics, Pharmaceutical
,
Diagnosis-Related Groups
,
Drug-Related Side Effects and Adverse Reactions
pp.250-257
発行日 2020年2月5日
Published Date 2020/2/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020153476
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<Key Points>◎疑義照会は、薬物療法の安全性を確保し、最良の薬物療法を提供するために行う重要な保険薬局薬剤師の業務である。◎全国の保険薬局薬剤師が行う疑義照会による年間薬剤費節減額は約103億円と推定された。◎全国の保険薬局薬剤師が行う疑義照会により生じる重篤な副作用回避による年間医療費節減額は約133億円と試算された。◎全国の保険薬局薬剤師が行う薬学的疑義照会により、合計で年間約236億円の潜在的な医療費削減効果があることが判明した。◎疑義照会は薬物療法における安全性の確保につながり、医療経済的な面でも有用である。
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