第 III 部 治療における最近の新薬の位置付け~新薬の広場~
■抗てんかん薬
安元佐和
1
,
廣瀬伸一
2
1福岡大学医学部医学科小児科学教室
2福岡大学医学部医学科小児科学教室 教授
pp.479-483
発行日 2013年1月31日
Published Date 2013/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201313479
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Lamotrigine,gabapentinに次いで,tpiramate,levetiracetam も小児への適応拡大のための治験がおこなわれ,さらに新規の抗てんかん薬としてDravet症候群に対するstiripentolが2012年9月に製造承認された。Lennox-Gastaut症候群に対するrufinamideなどが希少疾病用医薬品として現在開発中である。小児の部分発作に対してはoxcarbazepine,また成人の部分発作を対象としてperampanelとlacosamideの第III相臨床試験が進行中である。2012年には,本邦では治験が中断していたvigabatrinのWest症候群に対する臨床試験が開始され,てんかんの治療の進歩が期待される。