Japanese
English
特集 薬物による神経系障害
抗てんかん薬
Neurotoxicity of Antiepileptic Drugs
八木 和一
1
,
渡辺 雅子
1
Kazuichi Yagi
1
,
Masako Watanabe
1
1国立療養所静岡東病院てんかんセンター
キーワード:
neurotoxicity
,
antiepileptic drugs
,
PHT
,
CBZ
,
PB
Keyword:
neurotoxicity
,
antiepileptic drugs
,
PHT
,
CBZ
,
PB
pp.1067-1075
発行日 1992年12月1日
Published Date 1992/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900414
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I.はじめに
抗てんかん薬(antiepileptic drugs:以下AEDと略す)は,1859年にbromideが臨床応用されて以釆,今日までおよそ130年の歴史をもち,現在15種以上が日常のてんかん診療に使用されている20)。その特徴は,おおまかに述べると以下の点に集約される。
1.AEDは基本的に中枢神経系に作用し,その作用の主体は神経活動の抑制にある。従って,AEDの種類を問わず,投与量に応じて中枢神経系の鎮静をひき起こす。軽度の場合には認知機能や行動の変化として表われる。重度の場合には,眼振,眼筋マヒ,小脳症状,錐体外路症状,意識障害などの非特異的な中毒症状を呈する。
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