特集2 骨粗鬆症治療における疼痛対策の意義 ~QOL向上をめざして~
2.骨粗鬆症治療におけるカルシトニンの位置づけ ~最近のガイドラインより~
萩野浩
1
1鳥取大学医学部保健学科・教授/附属病院リハビリテーション部・部長
pp.2638-2643
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201311140
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最新の骨粗鬆症の予防と治療ガイドラインは,新たなエビデンスに基づいて2011年度に改訂された。ガイドラインでは骨粗鬆症治療薬に関して,骨密度に対する効果,骨折抑制に対する効果,QOL(quality of life)に対する効果がクリニカルクエスチョン(CQ)として提示され,骨折抑制は部位ごとに検討された。カルシトニンの推奨度は,骨密度増加効果はグレードB,椎体骨折抑制効果はグレードB,非椎体骨折抑制効果および大腿骨近位部骨折抑制効果はグレードCであった。また,疼痛改善効果およびQOL改善効果に関しては,グレードAで推奨された。