特集1 日本版RMP(医薬品リスク管理計画)の展望
4.病院の立場から 2)病院薬剤師が取り組むべきRMP関連業務
林昌洋
1
1虎の門病院薬剤部・薬剤部長
pp.2593-2600
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201311095
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医療機関が新薬採用の審査を行う薬事委員会において,病院薬剤師はメインレビュアーを務めるなど,専門医と協働の下,各医療機関における適正使用の推進策を立案・実践してきている。また,市販後も国内外の追加安全性情報を収集・評価して院内周知に加えて,追加の院内安全対策の立案・実践に取り組んでいる。今後は,医薬品リスク管理計画を理解した上で,当該施設の患者層や診療内容に合わせて実現可能かつ具体的な院内安全管理策を立案していくことが求められている。この際,病院全体の薬物療法を俯瞰する医薬品情報に専門性を有する薬剤師と,個々のチーム医療に参加して医師と協働する臨床薬剤師の協力体制が重要となる。