特集 院内感染対策は万全か
[てい談]院内感染対策にどう取り組むか—病院管理の立場から
青木 眞
1
,
尾嵜 新平
2
,
紺野 昌俊
3
1聖路加国際病院感染症科
2厚生省保健医療局エイズ結核感染症課
3帝京大学医学部
pp.512-521
発行日 1994年6月1日
Published Date 1994/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901247
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臨床の弱さが露呈したわが国の院内感染対策
紺野 最近,院内感染というとすぐMRSAが浮かび出てくるのですが,実際にはMRSAだけではなしに,たとえばHIV感染だとか,HB感染などの血液感染も重要な問題ですね.
一方,環境汚染も問題で,汚物をどう処理するかというところまで院内感染の話は広がってきております.そうすると,今度は逆に本当の意味での院内感染対策はどうかというと,少しぼけて,空洞化してきているというような感じがしないでもありません.
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