特集1 日本版RMP(医薬品リスク管理計画)の展望
3.アカデミアの立場から 2)薬学におけるRMPと安全性教育
山本美智子
1
1昭和薬科大学医療薬学教育研究センター・教授
pp.2582-2587
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201311084
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日本では,2013年4月より医薬品リスク管理計画(Risk Management Plan:RMP)がスタートした。薬学部出身者は薬事行政,製薬会社,医療現場と幅広い分野で活躍しており,RMPの運用に適切に関わっていくためには,薬学部での臨床教育においても,その周知や対応が求められる。特に,レギュラトリーサイエンスや薬剤疫学に関しては,拡充する必要がある。また,RMPの実効性を高めるためには,リスクコミュニケーションの重要性も忘れてはならない。
今後の課題として,学部教育においても産・官・学・医療現場による協力体制のもと,社会的責任感や使命感を醸成できるような,体系的な安全性教育への取り組みが期待される。